社会生活を送る上で、人との関係の中で罪悪感を持ったことは、誰でもあるのではないでしょうか。
相手に対して「悪いことしちゃったな」などと思う感情のことで、自分が何らかの道徳的な基準や価値観にそぐわない行動をしたと感じたときに生じる感情です。
この感情は、しばしば後悔や心の負担として現れその行動が他者や自分自身に害を与えたり、社会的な規範に違反したりした場合に強く感じられます。
これは決してすべてが悪いことではなく、相手を思いやることができるから発生する感情でもあると思います。
只、それが行きすぎてしまった時や偏った考え方から起きたりすると、自分も辛くなり相手との関係にも支障が出てきたりすることが問題なのです。
それは人は社会的な動物として、他者との関係を構築し社会的な規範や価値観に従うことが求められているからです。
罪悪感はこのような社会的な規範や価値観に適合しない行動をした際に自己調整のために生じる一種の警告信号と言えます。
例えば自然災害などで自身が被災者でありながらも被害の大きかった人のことを想い、この程度で嘆いたり悲しんでしてはダメだと、相手の気持ちを思いやったり自身の感情を抑えたりします。
また自分があの時こうしていればこんなことにはならなかったかも自分のせいでこうなったんだ。 私がダメだったんだ。 などのような自己否定の感情です。
つまり罪悪感は自己をコントロールし、社会との調和を保つための機能的な反応なのです。
・過度な責任感
罪悪感を持ちやすい人は、自分が他者や社会に対して責任を感じやすい傾向があります。
自分の行動が他者にどのような影響を与えるかを常に考え、自己の責任を重く感じることがあります。
・敏感さと共感性
罪悪感を持ちやすい人は、他者の感情や状況に敏感であり共感性が高いことがあります。
他者の苦しみや不幸に共感し、自分の行動が他者にどのような影響を与えるかを強く意識します。
・完璧主義者の傾向
罪悪感を持ちやすい人は、完璧主義者の傾向を持っていることがあります。
自分に対して高い基準を課し、その基準に達しないと自己評価が低下し罪悪感を感じることがあります。
・過去の経験や価値観の影響
罪悪感を持ちやすい人は、過去の経験や価値観に基づいて自己の行動を判断する傾向があります。
特定の価値観や道徳観に厳格に従おうとすることで罪悪感を感じることがあります。
・自己批判と内省
罪悪感を持ちやすい人は、自己批判的な傾向が強く自己の行動や考え方を常に内省します。
自分の行動や選択について深く考え、自己を厳しく評価することで罪悪感を感じることがあります。
これらの特徴は、個人によって異なりますが罪悪感を持ちやすい傾向を示すものになります。
また親と子の関係性から罪悪感を持ちやすい特性へと変化し、過度な罪悪感を抱くようになったりもします。
親が子供に対して、「あなたが悪い」とか「あなたさえいなければ」と言われ続けて育ったりすると、「自分がいることで大好きなお母さんを苦しめている」となったりします。
存在がお母さんに対して「ごめんなさい」ということになってしまいます。
言葉だけでなく、体感覚として「ごめんなさい」というモードが自分の当たり前になっていきます。
親から言葉以外でも、親が不幸そうだとか親がお金で苦労している場合なんかも、親の不幸は親自身の問題であるはずなのに、
子供は健気なので、自分が悪い子だからお母さんを苦しめているというふうに思いがちになります。
子供がそういう思いで子供時代を過ごしてしまうと、罪悪感があることに違和感が持てなくなったりします。
好むと好まざるに関わらず、その状態が当たり前の親しみのある状態になってしまいます。
そうなると大人になっても無意識に可哀想な人、困っている人を見つけては、勝手に罪悪感を持ってしまいうという苦しい状態に陥ってしまいます。
・行動の反省と理解
罪悪感を感じる行動が起こった場合、まずその行動を客観的に振り返ります。
なぜそのような行動を取ったのか、その行動が他者や自分自身にどのような影響を与えたのかを理解します。
この過程で行動の背後にある動機や意図を明確にすることが重要です。
また常に常態化しているなら、根本となる最初の傷を探り当てて解決していく必要があるかもしれません。
・自己の許容と受容 プラス修正
罪悪感を感じることは自然なことであり、誰にでも起こり得るものです。
自分自身を非難するのではなく、その感情を受け入れ、自己許容の態度を持ちます。 自分を許し、成長の機会として捉えることが重要です。
他者に対して必要なら謝罪し、修正行動を取ることで関係の修復や信頼の回復を図ります。
・自己成長と目標設定
罪悪感を感じる行動は、自己の成長や目標達成に向けた学びの機会と捉えることができます。
その経験から得られた教訓を活かし、今後の行動や目標設定に活かします。自己成長のプロセスにおいて罪悪感は貴重なガイドとなり得ます。
人は成長するために試練も必要で、その時間が もしかしたら相手にとっても大切な局面かもしれないし相手の役に立っていることも考えられます。
そうすると相手の成長のチャンスを与えた自分自身にも感謝できるし、それによって成長している相手にも深い感謝が生まれます。
そうなるとブレーキが掛かっていた幸せに、そのブレーキが外れ罪悪感も消えるのではないでしょうか。
これらの段階的なアプローチを通じて、罪悪感を適切に処理し自己成長や社会的な調和を促進することができます。
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