1.優柔不断の訳

 あなたは自分が優柔不断だと思いますか?

どっちにしようかな?とか、どうしよう?とか、迷い困ってしまうことよくありますか? ところであなたの自信のあるものって何ですか?

ホント、何かぜんぜん決められなくて、自分で判断したらきっと失敗して、また後悔することになってしまう。 

なんて思っていませんか?

 

そもそも、優柔不断というのは、ものごとの判断がなかなかできず、迷ってばかりいる様を言いますよね。 

人は日々生活をするなか、大なり小なり毎日と言っていいほど決断することの連続です。

明日の休み何時に起きよう?、朝食はどうしよう?、今日は何着て出かけよう? 

趣味、家事、子育て、仕事、進学、就職、結婚、毎日のルーティンから、人生を左右するものにいたるまで、いろんな決断をしながら、日々の生活を送っているのではないでしょうか。

 

では、何に対して自分が優柔不断だと思うのですか?

また、どうして決められないのでしょうか?

どうしても決められなくて、人に相談したり、いろいろなものからヒントを模索したり、もしかしたら占いに頼ったりすることもあるかもしれません

どんな局面でも、自分で決められる人、人に相談して決める人、それでも決断できない人、決められなくてついつい先延ばしにしてしまう人、いろんな選択肢を選ぶ人がいますね。

 

決められない原因として、いくつか考えられるのではないでしょうか

先ず一つ目、先の読めない恐れや不安から、選択が失敗や後悔につながることを恐れている人。

この不安や恐れが、何度も選択肢を検討し、自分にとって最善のものを見つけようとするため、決断を遅らせる要因になることがあります。

 

二つ目、一つ目の要因にもなりうる過去の経験からの恐れで、過去に失敗した経験が今の選択を阻害している人。

以前の誤った判断や後悔から学び、同じ過ちを繰り返したくないと思っているため、新しい決断をする際に過度に慎重になり、結果として決断を遅らせることがあります。

 

三つ目、完璧主義な性格傾向から完璧な選択を求める傾向がある人。

全ての選択肢を完全に検討し、最善の選択を見つけようとしますが、それができないと不安になります。

 

四つ目、意思決定の過程の困難さから意思決定の過程が複雑であり、それを処理することが難しいと感じることがある人。

 

五つ目、自己価値感の問題から自分の選択が自己価値に影響すると考えることがある人。

間違った選択をすることで自己価値が下がると恐れているため、選択をすることをためらい、安全な選択肢を探し求める傾向があります。

 

他にもまだ色んな原因が考えられるかもしれません。

2.陰陽の法則

 すこし別の角度から見てみたいと思います 

古代中国の思想に端を発し、森羅万象、宇宙のありとあらゆる事物を、さまざまな観点から、陽と陰の二つのカテゴリーに分類する、陰陽の法則というのがあります。

陰陽の法則とは、すべての万物とその変化を表す2極性の法則です

 

2極性とは、1つのモノの中にも相反する2つの性質があるということです。

見方を変えれば、反対の性質も見えてきます。

 

一つ目の、先の読めない恐れや不安から、選択が失敗や後悔につながることを恐れているさまは、

失敗や後悔につながらないように、慎重に判断してるという風になります。

 

二つ目の、過去に失敗した経験が今の選択を阻害しているさまは、

同じ過ちを繰り返さないために、新しい決断をする際は慎重に判断しているとなります。

 

三つ目の、完璧な選択を求めるあまり、それができないと不安になるさまは、

より最善の選択肢を選ぶために、失敗のリスクそのものを減少させるとなります。

 

四つ目、五つ目の、意思決定の過程の困難さや自己価値感の問題から選択が困難になっているさまは、

間違った選択をして自己肯定感や自己効力感を下げないリスクヘッジをしているとなります。

このように、見方を変えることによって、今まで見えなかったものが見え新たな気づきに繋がって来たりします。

 

心理学では、リフレーミングという用語があります。

リフレーミングとは「物事を捉える際の枠組み(フレーム)を変えることで、別の視点を持つ」という意味になります。

出来事の枠組み(フレーム)を変えることで、出来事に別の視点を持たせることを指します。 

それによって、今までの自分の主観や思い込みから抜け出し、新しい見方を身につけ、

今まで見えていなかった長所に気づいたり、物事を前向きに捉えることができたりします。

よくある例えとして、「コップに入っている半分の水」を挙げて紹介されます。

コップの半分の水を見て、「もう半分しかない」と思うか「まだ半分ある」と思うかで、状況への捉え方が全く異なるというものです。

捉え方により湧き上がる感情にも違いができることは、想像に難くありません。

ネガティブな物事に対してポジティブな側面を見つける際の、ポジティブシンキングと似た思考をとります。

只、リフレーミングは、おかれている状況の枠組みを考え直したり、自己の内面に関する感じ方の解釈を見直したりします。

新しい視点に気づき、発想の転換を促すことをします。

3. 具体的な対処法

 捉え方を変えることで、優柔不断で悩んでいる今の自分の見え方も変わってくるかもしれません。

決められない優柔不断な性質も一つの個性として捉えることができます。

また、別の見方をすれば、もしかしたら決められないという選択肢を選んでいるのかもしれません。 

Aでもない、Bでもない、Cの選ばないという選択肢を選んでいることも考えられます。

そこに意識をするか、しないかだけの差の問題なのかもしれません。

Cの選らばないの選択肢を意識して選んだのであれば、それはご自身で決断したということになります。 

それは立派な決断ではないでしょうか。

先に挙げた、意識するかしないかだけの差で解決できることばかりではありません。

右か左かを決断しないと前に進めないことも沢山あります。そっちの方がはるかに多くあるのではないでしょうか。

確かに決断をしないことで、チャンスを逃すおそれはあります。

後悔をしない選択をするために、日々の経験の繰り返しが非常に重要になってきます。

 

練習①

3秒で決めるルールを作る。

とにかく自分でルールを作って早く決める練習をする。 判断に迷ったときは3秒で決める。 

 

ファーストチェス理論

チェスにおいて5秒で考えた手も、30分かけて考えた手もほとんど変わらないと言われています。 

只、チェスの名手だったから5秒で閃くということがあるかもしれませんが、

直感というのも、ある種の閃きだと思いますので、大切にされた方がいいと思います。

 

練習②

決断するための3つのルール

・ワクワクする方を選ぶ

・先に思いついた方を選ぶ

・より困難な方を選ぶ

ワクワクする方を選べなかったら、先に思いついた方を選ぶ、それでも選べなかったら、より大変な方を選ぶようなルール決めをしていると、より大変な方を選ぶのは誰でも嫌だと思うので、ワクワクする方を選べるようになるということです。

最初は後悔もあるかもしれませんが、小さな決断の繰り返しから決断力を高めていきましょう。

どうしても決められなくて、何かに誰かにゆだねたとしても・・、

どちらかにして欲しいと心の中で思っとしたら、それはもう決断はできているということです。

どっちが正しいかは結局のところ分かりません。選んだ方が正しいと思えるように出来ることはやる。 

そして、やり直すことができることも多いので、失敗してもまたやり直せばいいのです。

そこからの気づきは大きく、あなたを成長させてくれるはずです。

 

何事も覚悟を決めて決断してください。

そこから道は必ず開けます。