1. 自己肯定感の重要性

 あなたは、自己肯定感と言ったら何を想像しますか?

まさにその言葉通り、自分の事を肯定できるかって感じで、自分自身を認めるってことでもありますよね。

ところであなたの自信のあるものって何ですか?

スポーツですか?、勉強ですか?、料理?ですか、実はそれらのものは、成果や行動につながっている「スキル的」なものが多いですよね。

 

自信を持つということは、実は自己肯定感の問題でもあったりします。 

自分の存在に自信を持てなければ、何をやっても自己肯定感を持つことは出来ません。

例えば、高学歴であっても自己肯定感のない人というのは、自信のない人と言われます。

 

自分自身の存在が認められない場合には、他人の評価に自分の存在価値を委ねる結果になってしまいます。 

これは、とっても不安定で且つ生きづらい人生になってしまいます。

生きづらいと思っている人が、本当に欲しいのは、何かが上手に出来る自信とか、何かを所有する自信とか、そういうものではないと思います。

あなたそのものに価値があって、あなたそのものを肯定できる、そういうことではないでしょうか?

 

逆に言えば、健全な自己肯定感が育まれれば、何かが上手に出来る自信とか、何かを所有する自信とかが無くても、そんなに悩むことはないのではないでしょうか?  

そんなことは頑張ればできるようになると思いますから・・

もし自信がないことに悩んでいたら、その原因のほとんどは自己肯定感に問題があると言ってもいいかもしれません。

 

じゃぁ、どうしたらその自己肯定感を持つことが出来るようになるのでしょうか?

2. 自己肯定感のアップ方法

 あなたは今、ありのままのあなたを愛することが出来ますか? 

もし出来ないとしたら原因は何ですか?

 

あなたという存在を感じてみて下さい。

自分の ここは良いけど、ここはダメだから治さないといけない。 

また否定している部分があるのではありませんか?

実は、それがありのままのあなたを愛するということを妨げていることになります。

 

自分のダメで治さないとといけないと思っているところは、本当にあなたの判断ですか?

もともとは誰かの判断だったということではないですか?

他の誰かにダメ出しされて、そのまま自分でもダメ出しをし続けているだけなのではありませんか?

 

もしかしてダメだと思っているところが、実はあなたの個性だったりするかもしれません。

あるいはあなたの才能だったりするかもしれません。

あなたは唯一無二の、他に代わりのいない、ただ一つしかない存在だということを思い出して下さい。

 

小さな赤ちゃんだった頃、誰かに大事にされなければ、あなたは今ここには存在しません。

お父さんお母さん、お爺ちゃんお祖母ちゃん、そしてそのまた親と、遠い過去から繋がってきた存在です。

誰かに大事にされなければ生きることもできませんでした。 

その人たちの思いも感じてみてください。

 

周りから大事に育ててきてもらっているとを、色々と想像してみて下さい。

想像するだけで幸せな気持ちになりませんか。

 

誰もが大切な存在だと感じませんか?

もちろん、あなただって大事な人に決まっています。

そういうところを感じて、自分の価値を考えてみてください。

 

自分への偏ったジャッジをやめて、自分への慈しみのこころを取り戻してください。

唯一無二のあなたの存在を労わってあげてください。

 

自分との繋がりの心を意識出来るようになったら、きっと自己肯定感も高まっていくのではないでしょうか。

綿々と続くご先祖様からのいのちの流れの中で、今存在するあなたが唯一無二の存在で無いわけがありません。

 

そして、あなたの人生の生き方はあなたが決めてください。

あなたのなりたい姿、ありたい姿、信じる姿、心地いい生き方、それをあなたが決めて下さい。

そして覚悟をきめて、恐れず行動に移してみて下さい。

 

頑張るあなたの姿に、まわりが応援してくれるかもしれません。

きっと応援してくれているハズです。 周りを見渡してみて下さい。

それは人やものかもしれません。 自然からかもしれません。 

それを感じて見てください。

すると、きっと自分が愛おしく、頼もしく感じてくるハズです。

 

自分の感覚を信じて、自分の人生を歩んでいることを実感して下さい。

そうなったら、他人の評価に自分の存在価値を委ねることもなく、自分にも他人にも押し付けることが減ってくると思います。

 

それでもまた自信が持てなくなったら、そんな自分も許して認めてあげましょう。

そう思うことも間違いではないからです。 

今はそう思っているんだということも認めてあげましょう。

そしてそう感じでいる自分も、ああ頑張っているなと認めてあげるというところからはじめていきます。

 

但し、それでも、思考が変わっていかない場合は、もっと深いところに原因があるのかもしれません。

それは、親との関係性の中に、心理的な安全とか愛着という情愛的な繋がりが確保されなかった経験があるのかもしれません?

 

つまり、自分自身の中の安全基地がないみたいな感じです。

自分の中に安全基地がなかったり、自己信頼がないと、起こる出来事に対して過剰に不安をいただいたりしてしまいます

そうなると、なかなか行動に移せなかったりということになります。

心理的な安全とか、親との愛着という問題については、キズついたこころを癒し、感謝に変えていくことも必要になります。

 

ここでは、認知行動療法的な係わりになりますが、実践項目を決め少しずつ行動していくことをおすすめします。

3. 具体的な対処法

①日記やメモを活用して、客観性を高めましょう。

紙に書く理由は、気づきを得るためで、色々なものの見方の可能性を探っていきます。

そして紙を眺めてみたら、推測される思い込みを見てみる。 

どんな思い込みの影響で見ているのかがわかってくると思います。

 

②毎日のポジティブなアファーメーション

毎朝起きたら、自分に対してポジティブな言葉を繰り返し、日々の活力を与えましょう。

例えば、「私は価値があります」「私は成功できる」といった言葉です。

 

③瞑想を活用する

瞑想は、思考を止めるトレーニングになります。 

有名なのがマインドフルネス瞑想と呼吸の瞑想です。

思考を止めて体や呼吸に集中する。 

ただ今に、いろんな感覚に集中するそれだけです。

つまり判断は思考・判断はするんだけれども、それを途中で切ってしまう。 

そうするとその先が生まれてこなくなります。

 

④体を動かす

自然の中で体を動かすとリラックス効果があり、反芻思考(ぐるぐる思考とも言い、ネガティブな出来事を繰り返し思い出して悩んでしまう考え方)が減少するというエビデンスもあります。 

更に散歩とか軽いジョギングみたいなリズム運動は脳のセロトニンを増やす効果もあり、気持ちを落ち着かせる効果もあります。

ウォーキングやジョギング、ヨガなど自分に合った運動を選びましょう。

 

⑤挫折から学ぶ

失敗や挫折があっても、それを負担とせず、そこから学び成長する機会と捉えましょう。

毎週1回は挫折した経験や失敗から得られた教訓を振り返り、ポジティブな側面を見つけましょう。