マインドセットセラピーとは

図1交流分析パターン

心理学の交流分析を使って説明すると。

交流分析とは、自分自身の人間関係やコミュニケーションの傾向を知り、対人関係の問題を解決したり、トラブルを回避したりする為の心理療法の事です。

人と関わる時の思考や感情、行動のクセや傾向を「自我状態」と定義し、診断することで自分の性格傾向を把握できます。

例えば、お互いの交流が、スムーズで怒りのない交流の場合(図1左)批判的な怒りのある交流(図1右)の場合とでは、批判的な怒りのある交流(図1左)の場合には、相手側に怒りの感情が伝わり、スムーズで温かい交流ができません。

受け取る側からすると、自分を否定された、また見下されたという感情が生まれてしまって、こころが傷ついてしまうかもしれません。  

もし、心が傷ついた状態で、考え方を変えようと思っても、傷ついた気持ちをあなたはどこにしまうのですか?

そもそも、その心の傷は どこからきているのでしょうか、もしかしたら過去の処理しきれていない傷が疼いているのかもしれません。 

ついた気持ちの状態を、相手を変えることなく、ありのままに相手を受け入れ、且つ 感謝できる領域まで持っていかなければ、それはまた交流分析で言う 「心理ゲーム」 を繰り返すことになってしまうかもしれません。 

たとえ、職場や環境を変えられたとしても、また同じような人が現れるというように、感情の連鎖が続いてしまいます。

では、どうすれば良いのでしょうか?

今、抱えている様々な問題や症状は、もしかしたら、あなたの外側で起きている問題で、実はその問題は、ご自身の内側の他の問題とリンクしていることも考えられます。

今まで、何とかしようとしていたのは、外側で起きている問題や症状で、本当に扱うべきは、ご自身の内側にある問題の 心(マインド)、感情の部分なのではないでしょうか?

内側の感情が変われば、外側の問題や症状が面白いように変わったりします。

外側の様々な問題を、本当に抱えている内側の原因となるところを探り当て、それを本当の感謝に変えることで、外側で起きている問題を解決することが可能です。

あなたが今、外側で感じている 「負の感情」 と、自分では気がつかなかった、蓋をして感じてこなかった 「怒り・傷心」 「喪失感」 「恥・罪悪感」 「恐れ」 「落ち込み」など感情の原因を特定し、心(マインド)のバランスを取り、本当の感謝に変えるワークを重ねることによって、本当の解決へと導くことが出来ます。

 

外側の問題?内側の問題?って、具体的にどういうこと?

原因と問題(症状)の関係

例えば、A子さんは、お父さんとの関係が悪くて、お父さんとの怒りを持ったまま、職場の上司Bさんとのコミュニケーションをとっていました。

どうしても上司Bさんの言動に腹が立ったり、またビクビクしたりと、どうしても上司Bさんの言動に必要以上に反応してしまい、感情が揺さぶられてしまいます

どうしてこんなに嫌いなのか、どうしてこんなにビクビクしてしまうのか、本人も気づいていません。 

でも、これが 実はお父さんとの間で出来た心の傷に原因があったです。

お父さんとの関係で、男の人は威圧的で私を受け入れてくれないという思い込みを持っていたとしたら、男性である上司がことごとく私に対して意地悪をしているように感じてしまい、そこに反応した私がふてくされたり反抗したりすると、またその上司が この子は、もっと厳しくしないと分からないと思いさらに厳しい態度で接してしまいます。

そこにまた反抗してという負のループからぬけられないという状況に陥ってしまうかもしれません。 

その大元になる問題は何かというと、その人の人生脚本で色眼鏡を使って相手を見ている影響と、プラス、エネルギー的な観点からも、心のキズが外にうつし出され、似たような場面で無意識に その時の感情を上司に投影していたのです

人生脚本というのは、人の性格分析を行う上でのフレームワークとして提唱された交流分析に含まれるもので、交流分析の目的とは 自己理解を深めること・対人関係トラブルの原因特定と改善を目的にしたものになります。

その中で「性格に大きな影響を与えるもの」として重要視されるのが人生脚本になります。

人生脚本は幼少期の幼児決断ともいい、幼少の頃に体験したことが、幼児決断として繋がっています。人は人生の中でいろいろな選択をし、その都度決断をして生活しています。 

人生脚本の中で人格形成に影響するものとして、「禁止令」とか「ドライバー」と言われるもがあります。

「禁止令」とは、〇〇するなと主語的に伝えられるメッセージのことで、表情や態度などで非言語的に伝えられる場合も含まれます。 存在するな、何もするな、感じるな、言う通りにしなさい、などが該当します。

「ドライバー」とは、完璧でありなさい、努力しなさい、急ぎなさいなどのメッセージになります。 

「禁止令」と「ドライバー」を合わせて、「頑張らないと自分の存在価値がない」「親の言う通りにしないと褒めて貰えない」とか常に不安やプレッシャーを感じることになってしまいます。     

この様に幼少期のいろいろな体験によって、上記のような人格形成がなされ人生脚本も作られていきます。その人生脚本が人間関係、その上司との関係に大きな影響を与えていることも考えられます。

さらに言うと、愛着(アタッチメント)の関係で、人との愛着形成が不全ということになると、人間関係の中の上司だけではなくいろいろな人との人間関係が結び難くなっている、その愛着の大元というのはお母さんとの関係かもしれません。 

その幼少期を振り返って見てください、子供の時に人との関係がシンドクなかったですか?  

打ち解けられなかったり、人を信用できなかったりするのが続いている今、今がそのことを解決する時だよと教えてくれているのが、そのパワハラをする上司なのかもしれません。

このパワハラ上司を嫌だと思っていたけれど、実はあなたの人生をもっとよくしていくためのきっかけであり、チャンスであるのかもしれません。

また、認知行動療法では、頭に浮かぶ考えやイメージの事を認知と呼び、その浅いレベルの認知を自動思考(自動的に意図せず脳裏に思い浮かぶ考え方)と呼び、深いレベルの認知をスキーマ(自動思考の奥深くにありその人の過去の経験から形成されているその人の価値観・人生観)と呼びます。 

スキーマ療法では、乳幼児虐待はもとより、いわゆる「機能不全家族」で育った子供や、学校でいじめ被害に遭っても、教師・友人・親御さんから適切な援助を受けられなかった子供、また最近巷でよく耳にする毒親の環境で育った子供は「早期不適応スキーマ」を身に付け、生涯に渡り、自滅的な認知・感情パターンを辿ってしまうことがあります。 

スキーマ療法では、早期不適応スキーマであることを自覚し、スキーマの修復を目指して認知の再構成を図っていったりします。 難点とすれば時間や労力がかかったりするのも事実としてあります。

それでは、なぜ感謝にかえると一足飛びに最短で改善に向かうのかというと、心理学では使わない価値ある質問によって真実を見ていく事を進めます。

今迄見えていなかった真実を明らかにしていく。 全体が見えることが、もう一度新しい関係性を作り治す鍵でもあるという事です。

全体関係性と部分関係性と言うのがあって、人のある部分だけを見て悪いと決めつけるのは、子供の状態であって、全体が見えたときに改めて全体としての関係が作られる。 つまり心も成長すると言うことです。 悩まなくなるというのは大人の状態で、それは全体を見るということでもあります。

成長するというのは精神的な成長した大人になるということでもあると思います。。

マインドセットセラピーでは、それを科学的に有効とされる方法で、本人のつらい気持ちをきちんと成熟した状態にまで導きます。

心が成熟した状態になると、どれだけ腹の立つ同僚・上司がいようが、自分のマインドが愛を持って感謝の状態に持っていけると、安定した良い関係性を作ることができます。

なぜなら、愛着の状態が安定していることが、相手がどれだけ愛着不全だろうが、関係性を作ることが可能だからです。

幼少期の家庭環境からのキズをしっかり癒していく。 そこで苦しかった幼少期の愛着の問題というところも突破していけると信じています。

そしてそのキーとなるのが「感情」だったということです。

 なたの心を癒しながら、つらい感情のエネルギーを変換して、しかもそれだけでは無く、あらゆる 心理療法を最適にあなたに合わせて組み合わせていきます。

感情のエネルギー変換

感情のエネルギー変換って何?

内側の負のエネルギーの原因が特定され、内側の負のエネルギーを一番クリーンなエネルギー「感謝」に変えることで、外側の問題や症状までもが改善されていきます。

 どうやって、その感謝に行き着くかと言うと、人の心(マインド)は、出来事の捉え方によって、常に上がったり下がったりしていますが、その落差により様々な感情が生まれてきます。  

人の心(マインド)というのは 自分とそれ以外(人・もの・理想など)との 比較 によって生まれてきたりします。 

 感情のエネルギー変換は、心(マインド)が出来事に反応して、上がったり、下がったりする不安定な状態の時に生まれる感情のエネルギーを、ちょうど真ん中 心の状態の中心(上図)に持っていくことをします。

その中心に位置するところが 感謝(大きな愛のエネルギー) の位置になります。  

どうやってそこに持っていくかと言うと、それは価値ある質問 によって 心(マインド)を、感謝の位置に持っていくことが出来るのです

感謝の位置に持っていくことによって、不思議なことに同時に相手が変わったりしていきます。

そして、自分が本当にやりたかったことが分かり、自分自身とも繋がり、やるべき自分の目標(使命)も見えてきます

どんな質問で何をしているのか?

リフレーミングイメージ

問題や症状の部分だけに囚われているうちは、一方向からしか相手(または自分)を見ていないことになります。

相手(または自分)の15%程度しか見えていない 可能性があります。

一方向からの視点だけで、怒ったり、悲しんだりしていたりします。

 その部分へのアプローチをどれだけやっても、根本の解決には至りません。

 今まで見えていなかった部分、光を当てていなかったにところを見ていきます。 

それは価値ある質問によって見えていなかった反対側の部分に光を当てていきます。

 質問に最後まで答えることによって、ご自身が今まで見えていなかった世界がきっと見えてきます。

ご自分が思ってもいなかった世界で、癒しを超える変容を感じることが出来ます。 

 アイデンティティの変容が起きることで、ご自身の使命・天命までもが見えてきます